三俣山 1,744m 九重連山2日目(大分県竹田市)/同行 妹夫婦


三俣山から見た久住山と中岳。眼下には法華院温泉山荘。

法華院温泉山荘 8:00 - 諏蛾守越 9:00 - 三俣山西峰 9:30 - Ⅳ峰 9:55 - 本峰 10:05

 - 南峰 10:30~11:00 - 西峰 11:35 - 諏蛾守越 12:00 - 林道 12:55 - 長者原 13:25


今日は、山荘から巣蛾守越を経由して三俣山に登り、長者原へ下山する。

 

巨大な砂防ダムが横たわる谷沿いの急登を、山の端にかかる月を見上げながら登っていくと、大船山の後ろから朝日が昇ってきた。

急登が終わり、脆い斜面をトラバースするとゴーロ帯に入り、間もなく北千里浜に出る。正面に噴気を上げる硫黄山が不毛の山肌を見せて、まるで月世界のような景色だが、その背景の青空に本物の月が白く見えている。

久住分かれへ向かう道を左に分けて、岩がごろごろした斜面をひと登りしたら諏蛾守越。峠には石造りの避難所がある。避難所前で一息ついて、三俣山の登山道にに取り付く。草付きの登山道は見晴らしが良く、さっき歩いてきた北千里浜を見下ろしながら高度を上げるにしたがい、星生山から久住山、中岳へ連なる稜線も見えてくる。

 

草付きが終わって岩が露出した尾根に出ると、目の前に三俣山の本峰とⅣ峰が姿を現す。なだらかな尾根をたどって、三俣山西峰に到着。遮るもののない山頂からは、西に黒岩山や涌蓋山といった九重連山の西に連なる山々と阿蘇外輪山のなだらかな高原、そしてその遥か向こうに雲仙普賢岳が見える。

南は、久住山から中岳の稜線に遮られているが、稲星山の東斜面の向こうに傾山のシルエットも見える。

 

三俣山は、どの方向から見てもピークが三つ見えることから、この名がついているが、実際は西峰1,678m、北峰1,790m、南峰1,743m、本峰1,744.3mと四つのピークがある。そして本峰のすぐ南に、小さな鞍部を挟んでⅣ峰1,730mがある。

今日は、そのⅣ峰と本峰、そして南峰を巡る。

西峰から少し下って本峰に登り返す。ここも草付きの斜面だが、登山道が深くえぐれて溝状になってる。日が当たっていない溝の中には、分厚い霜柱の層が出来ていて、それをサクサクと踏みながら歩くのが心地良い。

本峰の前にⅣ峰に立ち寄り、それから本峰に向かう。本峰は三俣山の最高点だが、ここから見るとⅣ峰も南峰もほぼ同じ高さに見える。北には、由布院盆地と由布岳、そして鶴見岳がきれいに見えている。

本峰から一旦下り、北斜面のミヤマキリシマの潅木の下を登ると南峰。ここも、展望が素晴らしい。

山頂で食事を済ませて下山の支度をしていたら、坊がつるから直登してきた北九州の3人パーティが、山頂直下に坊がつるを見下ろす展望台があると教えてくれた。すぐそこだというので行ってみると、確かに、眼下に坊がつるを見下ろす絶好のテラスがあった。

 

下山は、登ってきた道を引き返し、諏蛾守越の避難小屋で一休みした後、長者原に向かう。

硫黄山北斜面のゴーロ帯をトラバースし、一旦、林道に出た後、再び登山道に入る。こちらの登山道は、日当たりが良いせいか、足元がぬかるむ場所もあって注意が必要だ。小一時間ほど下り、再び林道に出ると、後は長者原までこの林道をたどる。

 

法華院温泉山荘が経営する「花山酔」の温泉で汗を流した後、帰路についた。

やまねこN

棲息地:富山県黒部市

分類:♂

種別:中高年登山者

特徴:単独で山にいることが多い。

[行動範囲]

富山県東部と北アルプス北部を中心に、冬は低山、春から秋にかけては高山地帯に出没する。

まれに、北アルプス南部やもうちょっと遠い山域にも出没する。ランニングや自転車でそこらへんを駆け回っていることも多い。

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