逆光の中の槍ヶ岳
山行三日目。今日は、新穂高温泉まで下山するのみ。
のんびりしていても良いのだが、小池新道を下った後の西俣林道と、新穂高温泉から鍋平園地駐車場までの登り返しを、西日が当たらない午前中に終わらせたい。
早々にテントを撤収し、昨日歩いた道を弓折岳分岐まで戻り、そこから小池新道を下る。
7:05 鏡平山荘に到着。
登山者が出発した後の山荘は、のんびりした雰囲気が漂っている。山荘のすぐ先にある鏡池は、池に映る槍ヶ岳の撮影スポットだが、今は閑散としていた。
ここから先は潅木帯に入るので、展望が無い代わりに日射しが遮られて歩きやすい。やがて水音が聞こえてくると小秩父沢。ここで水筒の水を冷たい沢水と入れ替える。
小秩父沢を過ぎると、間もなく秩父沢の渡渉点。振り返ると昨日歩いた大ノマ岳の稜線が高い。
9:00 小池新道登山口に到着。登山はここで終了。後は、新穂高温泉まで、約1時間半の単調な林道歩きだ。
新穂高温泉から鍋平園地の駐車場へ戻るには、ロープウェイを使う手もあったけど、ここまで歩き通したのだからと意地で歩いた。・・・が、車が行き交う舗装道路をとぼとぼ歩き、坂道の車道を150m登って駐車場にたどり着くのに50分もかかった。正直、ロープウェイを使えば良かったと後悔した。