白馬岳(2,932m)縦走 1日目 (長野県白馬村/富山県朝日町)/ 単独

丸山から見た白馬岳山頂

栂池自然園 8:00 - 天狗原 8:50 - 白馬大池 10:00~10:10 - 三国境 12:15 - 白馬岳 12:55 - テント場 13:20


夏の休暇を利用して、白馬岳から唐松岳をテント泊縦走した。

初日は、落石のリスクがある大雪渓ルートを避けて、栂池自然園からの入山とした。翌日は八方尾根から下山後、白馬八方からバスで栂池高原まで戻る。

 

14日 - 縦走初日

6時半過ぎに栂池高原スキー場に到着。ゴンドラ、ロープウェイを乗り継いで楽して栂池自然園まで登る。この登山道は久しぶりだが、登山道に入って直ぐの急登区間は道が付け替えられたようだったが、尾根に出て直ぐに出合う、門番のような二本の立ち枯れしたシラビソは記憶のままだ。

1時間弱で天狗原。正面に見える白馬乗鞍岳は、山肌にハイマツの緑と残雪の白が眩しいコントラストを描き、春スキーの時期に見る真っ白な姿とは一味違う。岩だらけの急斜面を登り、台地状の白馬乗鞍岳に立ってその先を見ると、小蓮華山や白馬岳は既に雲に隠れ、かろうじて船越ノ頭だけが見えていた。

澄んだ水を湛えた白馬大池の畔を回り込むと、白馬大池山荘に着く。

山荘前の広場は、これから白馬岳を目指す人や下山してきた人で賑わっていた。ここでしばらく休憩した後、船越ノ頭を過ぎるとガスの中に入ってしまった。日射しが無いので暑さは和らぐが、景色が無いのはつまらない。小蓮華山は、数年前に山頂部が崩壊し、立ち入り禁止になっている。山頂を通過した後で振り返ってみると、山頂部が二つに裂けて、南側半分が落ちかかっているように見えた。

小蓮華山から小一時間で三国境。ここまで来れば白馬岳山頂はもう一息だが、ここからが結構きつい。相変わらず周囲はガスに包まれているが、時折、右手の雲間に旭岳の巨大な山腹が姿を見せる。7月ならお花畑が広がる白馬岳西斜面は、今は花が少なく寂しげで、いやでも登りは単調になる。

やがて前方に白馬岳山頂に立つ大勢の登山者が見えてきて、12時55分、山頂着。

体が重く感じた割には、計画よりは早めに到着することができた。

白馬岳のテント場は、山頂から一本下った村営頂上宿舎の裏手にある。

テントを張ったところで頭痛が酷くなってきたので、とりあえず頭痛薬を飲み、テントの中でしばらく休むことにした。一眠りして目を覚ますと頭痛は収まり気分もよくなったので、小屋のレストランに行き、今日一番の目的である生ビールを注文する。

一口、二口、冷えたビールが喉を通り抜けていく。この瞬間のために苦しい登りをガマンして(いや、がんばって)きたのだ。山で良く冷えた生ビールが飲めるなんて、なんて便利な世の中になったのだ・・・としみじみ感激に浸っていると、何やらバラバラという音がして、それと同時にまったりとビールを飲んでいた何人かの客が慌てて外に飛び出して行った。何事かとその姿を目で追っていくと、なんと雨が降っている。どうやら今日も夕立が来たようだ。

夕立が止むと青空が戻ってきて、まだ雲は多いものの夕日を見ることもできた。

暗くなる前に食事を済ませて、テントの中でラジオを聴いているうちに、いつの間にか眠ってしまっていた。宵のうちは、小雨がぱらぱらとテントを打つ音がしていたが、夜中に目覚めるとテントの中が意外と明るかった。きっと雨も上がって月明かりが出てきたのだろうと思いながら、再び眠りに着いた。

やまねこN

棲息地:富山県黒部市

分類:♂

種別:中高年登山者

特徴:単独で山にいることが多い。

[行動範囲]

富山県東部と北アルプス北部を中心に、冬は低山、春から秋にかけては高山地帯に出没する。

まれに、北アルプス南部やもうちょっと遠い山域にも出没する。ランニングや自転車でそこらへんを駆け回っていることも多い。

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