鍬崎山山頂から弥陀ヶ原と立山の展望
ゴンドラ山頂駅 6:35 - 大品山 7:55 - 1755m標高点 9:20 - 鍬崎山 10:25 ~ 11:15
- 大品山 12:40 - 山頂駅 13:30
先週と先々週に登った白鳥山と大辻山は、この時期としては残雪が少なかった。
ということは、鍬崎山も、そろそろ登山適期だろうと、鍬崎山日帰りの計画を立てた。
鍬崎山の標高は2000mを越えるので、アイゼンとピッケルを用意したが、結果的には使うことはなかった。
登山道の残雪は、大品山に至るまでに数ヶ所。
大品山の山頂は残雪にべったりと覆われ、その先、鞍部への下りで残雪によりルートが不明瞭になる。この日は、瀬戸蔵山からこの鞍部を過ぎるまでの間、ガスで視界が遮られて、二度、ルートを見失った。
どちらも踏み跡につられてルートを外れたが、見覚えの無い地形にルートミスしたことに気が付き、すぐに引き返して正しいルートを発見することができた。
ガスの中ではルートを示すテープやマーキングが見えにくいので、ここではGPSが役立った。
鞍部から登りが始まると、いつの間にか雲の上に出たようで、雲海の素晴らしい展望が広がった。
残雪期の核心部は、1500m~1600m地点の残雪に覆われた北向き斜面だろう。雪が硬いとピッケル、アイゼンが欲しい斜度だが、この日はキックステップで登れる程度に雪面が緩んでいた。この斜面を越えると、その先は尾根道になって、夏道と残雪が交互に現れる。
小さなピークをいくつか越えて、笹の急登を乗り越えると山頂に到着する。
山頂からは、正面に雄大な薬師岳、そして北ノ俣岳から剱岳へと連なる山々を一望することができた。
この日、出会った登山者は7名。他に大品山でルートを見失って下山した登山者が1名いたようだ。
残雪期の鍬崎山は、晴れていれば問題ないが、視界が悪い時はルートファインディングに注意が必要だ。