常念岳 2,857m~蝶ヶ岳 2,677m(長野県安曇野市) / 同行 1名


紅葉に染まる槍沢と槍ヶ岳(蝶槍付近の稜線にて)

三股 5:40 - 常念岳登山口 6:00 - 前常念岳 9:05 - 常念岳 9:50 ~ 10:25 -

 蝶槍 12:30 - 蝶ヶ岳 13:25 - まめうち平 14:40 - 登山口 15:30 - 三股 15:50


夏に予定していた剱岳早月尾根日帰り計画が台風11号の影響で中止になった後、一緒に行く予定だったごんちゃんのぱぱさんから、9月下旬に蝶・常念に行こうとお誘いがあった。

ちょうど紅葉の時期。蝶ヶ岳の稜線から紅葉の穂高連峰が見れたら最高だろう、という訳で、二つ返事で計画に乗った。

 

こちらは金曜日の晩に三股駐車場に入って前泊し、翌朝到着するごんちゃんのぱぱさんを待つことにした。

駐車場には続々車が入ってきて、土曜日の朝には満車になっていた。

前夜に入っておいて正解だったが、よく見ると、外は小雨が降っている。

慌てて天気予報をチェックすると、予報は晴れ。目の前の現実と食い違っているが、とりあえずごんちゃんぱぱさんの到着を待った。

5時半、約束の時間にごんちゃんパパさんが到着。

雨は、今は霧雨になって雨具を着るほどでもないので、天気予報を信じて出発することにした。

 

6:00 登山計画書を備え付けのポストに入れて行動開始。

常念岳の登山道は、いきなり急登で始まる。ガスに包まれて鬱蒼とした樹林帯の中は、展望も無く写真も取れないので、黙々とひたすら高度を稼いでいく。やがて、2200m標高点の肩に出る頃、空が明るくなって、色づき始めた木々がちらほら見えてきた。そして、森林限界を越えると雲の上に飛び出し、頭上に抜けるような青空が広がった。

目の前には前常念の前衛峰と左にこれから歩く蝶ヶ岳へ続く稜線が見える。稜線の紅葉は、ちょうど最盛期のようだ。

振り返ると下界は一面の大雲海で、遠くに八ヶ岳や南アルプス、そして富士山が島のように浮かんでいる。

その雲海に向かって、たった今登ってきた尾根がすとんと落ち込んでいる。その素晴らしい展望に、思わず足を止めて歓声を上げた。

森林限界を超えると大岩がゴロゴロとした前常念への急登が始まる。前常念直下には、ザレて足元が悪い場所もあるが、素晴らしい展望に背中を押されてぐんぐんとペースが上がる。

 

9:05 大きな岩を乗り越えて、前常念の避難小屋に到着。

避難小屋の直ぐ後ろにある前常念のピークに登ると、目の前に常念山脈の稜線が見えてきた。ここから先は、なだらかな稜線を行く。小さなピークを乗り越えると前方に槍ヶ岳が姿を現し、間もなく常念乗越からの登山道と合流する。

 

9:50 合流点からひと登りで小さな祠と方位盤が置かれた常念岳2,857mに到着。

そこには、ガイドブックでしか見たことがなかった、槍ヶ岳から穂高連峰へ連なる、素晴らしい光景が広がっていた。

山頂の広場で、早めの昼食休憩をとった後、蝶ヶ岳に向かって出発する。

常念岳から最低鞍部まで、約300mの下り。最低鞍部付近は展望の無い樹林帯がしばらく続く。そして、鞍部から蝶槍へ200m登り返すと、再び視界が開ける。

蝶槍の稜線で、南の空に見慣れない形の雲が立ち上がっているのに気づき、何気なく写真を撮ったが、それが御嶽山の水蒸気爆発に伴う噴煙だったことを下山してから知った。

 

13:10 蝶ヶ岳ヒュッテに到着。

13:25 蝶ヶ岳山頂を踏んだ後、下山開始。

稜線から少し下って大滝山ルートを右に見送ると、展望の無い樹林帯(稜線に雲が出てきて、どちらにしても展望は無かったけど)に入り、ただひたすら下る。まめうち平での小休止を含めて、およそ2時間で三股に下山した。

 

15:50 三股駐車場着

今日の歩行時間は、10時間10分、歩行距離約20km、そして累積標高差は約2,200m。終わってみれば、早月尾根にも負けないくらいハードなコースだった。


やまねこN

棲息地:富山県黒部市

分類:♂

種別:中高年登山者

特徴:単独で山にいることが多い。

[行動範囲]

富山県東部と北アルプス北部を中心に、冬は低山、春から秋にかけては高山地帯に出没する。

まれに、北アルプス南部やもうちょっと遠い山域にも出没する。ランニングや自転車でそこらへんを駆け回っていることも多い。

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