僧ヶ岳を目指して烏帽子尾根を行く(烏帽子山~林道1,280m登山口間の稜線にて)
嘉例沢キャンプ場 6:40 - 烏帽子山 9:00 - 前僧ヶ岳 12:00 ~ 12:30
- 烏帽子山 14:20 - 嘉例沢キャンプ場 15:50
この夏、栃木に住む友人が早月尾根から剱岳の日帰りを計画していて、お誘いを受けている。
予定の日まで、まだ時間はあるが、そろそろ体を山に慣らしておかないと、早月尾根の日帰りは難しい(4年前に早月尾根を日帰りした時でも、体力的、精神的にきつかった)。
そんなわけで、黒部から一緒に参加予定の友人K.Iを誘い、少し標高差のある僧ヶ岳に登ることにした。
参加者は、先週に続いてクラブの後輩S.K。そして、先月、大辻山で出会った、旧友のT.Nも参加することになった。
最初は宇奈月尾根ルートのつもりだったが、黒部市に確認したところ、このルートは登山道が整備されていないので、通行は勧められないということだった。片貝川の東又ルートも、この時期は、長い林道歩きが必至。…と言うわけで、今回は烏帽子尾根ルートから登ることになった。
前置きが長くなったが、早めに行動開始することにして、嘉例沢キャンプ場を6:40に出発。
烏帽子尾根まで100mほど一気に高度を上げると、その先は遊歩道のようになだらかな稜線を歩く。登りがやや急になると、時折、残雪の上を歩くようになる。そして、残雪が増えてくると、入り組んだ地形の中を、木の枝に付けられたリボンを頼りにルートを辿ることになる。
およそ2時間で烏帽子山前衛の1,230m標高点に到着。
ここは、残雪に覆われた広々としたピークで、正面に姿を現した僧ヶ岳(前僧ヶ岳)はまだ遠い。
前衛峰から少し下って登り返すと、標高1274mの烏帽子山に着く。ここまで2時間半弱。
今日は、富山湾の向こうに横たわる能登半島がきれいに見えて、東に視線を移すと水平線上に佐渡島も確認できた。
烏帽子山からおよそ30分で、残雪に覆われた僧ヶ岳林道と交差する(1280m)。
夏、林道が開通していればここが登山口だが、今、林道は深い雪の下に埋もれている。この先は、雪庇が残る尾根を、一気に高度を稼いでいく。それと共に残雪が硬くなり、雪面にキックステップで登るので、ペースが少し落ちてくる。
宇奈月尾根ルート分岐(登山道は雪の下だけど…)を過ぎ、前僧ヶ岳の北斜面をトラバースしながら乗り越えると、ようやく僧ヶ岳が姿を現した。
ところが、仏ヶ平を前にして、それまで晴れていた空に雲が湧いてきて、僧ヶ岳が見る見る隠されていく。時間も、12時近くになり、山頂の展望が期待できなくなったので、前僧ヶ岳で今日の行動を終了した。