山姥平付近から見た白鳥山。山頂の避難小屋が見える。
先週に続いて、再び白鳥山へ。
今日は、クラブ定例山行で、クラブの後輩3名と一緒に登る。
たった一週間で、林道の残雪はほとんど消えて、坂田峠の駐車場まで車を乗り入れることができた。
今日は、一日晴天が続く予報。金時坂は、明るい陽射しの中で、芽吹いたばかりの新緑と一斉に花を咲かせたミツバツツジが登山道を彩り、華やかだ。
金時坂ノ頭は、まだ残雪に覆われている。雪解けが進んで、雪面から顔を覗かせる潅木が増えているが、それでも、この先、ほとんどの区間が、まだ残雪に覆われてる。
シキ割で先行パーティに追いついた。先行パーティは、急な雪面のルート取りに少し戸惑っていたようなので、僕達が先頭に立って案内した。雪面にステップを刻みながら急斜面を登りきると、山姥平の末端に出て、進行方向に山頂の避難小屋が小さく見えてくる。
山頂に立つと、今日も犬ヶ岳から朝日岳へ連なる栂海新道の山並みがすばらしい。残念ながら、剱岳は見えなかったが、何度登っても、この風景は飽きることがない。
下山は、正面に海を見ながら。残雪の白と麓の新緑、そして青い海。これも白鳥山の魅力。
金時坂ノ頭で、今日のすばらしい展望の見納めに、4人でのんびり寛いでいたら、大きなザックを背負った単独行の女性が金時坂を登ってきた。
女性は、「山と渓谷」で「それいけ避難小屋」のコーナーを執筆している、橋尾歌子さんだった。
白鳥山の避難小屋を取材のため、親不知海岸の栂海新道登山口から登ってきたそうで、こんなところで男4人、ぼんやりと突っ立っているのが気になったのか、取材を受けることになった。
しばらく話をして、これから山頂へ向かう橋尾さんを見送った。
翌月の「山と渓谷」には、白鳥小屋の記事の中に僕たち4人もイラストで登場していた。
いつもの山で、いつもとちょっと違う体験をした白鳥山登山だった。