今年も、恒例のクラブ行事のザイル祭を馬場島で開催した。
ザイル祭は夕方に行うので、昼の間、有志で近くの中山に登った。中山は、せいぜい4時間もあれば登ってこれるので、登山開始は午前10時と、のんびりした計画だ。
出発時間が遅いので、当然、中山の登山口は車で一杯だった。きっと、山頂は満員御礼になっていることだろう。ピークを過ぎたとは言え、登山口付近はまだ紅葉が残っていたが、標高を上げるに従って落葉した木々が目立つようになり、木立の間からの展望が良くなってくる。
この日は良く晴れた穏やかな日で、登山道の途中に設けられた展望地点から、新雪を被った剱岳と北方稜線の山々がきれいに見えた。そして、山頂は心配したほどの混雑もなく、皆で腰を下ろすだけのスペースは空いていた。もちろん山頂から見上げる剱岳の姿は素晴らしかった。
山頂にいたほとんどの登山者は東小糸谷方面へ下山していく。我々も東小糸谷へ向かったが、今ではほとんどの人達がこちらへ下る周回コースを辿るようだ。