鍋倉山 796m(富山県朝日町蛭谷)/同行 4名


白く輝く朝日岳

蛭谷(北陸電力小川第二発電所)7:45 - 夢創塾 8:15 - 鍋倉山 10:50~11:35 - 夢創塾 13:35 - 蛭谷 14:05


鍋倉山は、大地山に至る稜線上にある小ピークだ。

二週間後に予定しているクラブ主催の社員公募登山の下見を兼ねていたが、前夜に降雪があったことを考慮して、無理をせずに鍋倉山までとした。

稜線の残雪の多さは麓からでも容易に見て取れるし、残雪のコンディションは今後二週間の気温と天候の推移である程度は判断できる。しかし、気懸かりは登山口から638m標高点までの急登区間にどれくらい残雪があるかという点で、今回の山行はこの区間のコンディションを確認することが一番の目的だった。

 

いつもの年なら、登山口の蛭谷でも桜が咲き始める頃なのに、今年は登山口のある夢想塾に向かう林道はまだ雪に覆われていた。しかも、林道の途中で法面が崩れて道を塞いでいる。これでは、二週間後も車で夢創塾まで入るのは無理だろう。

夢創塾は一面の雪野原で、そこから見上げる杉木立の急登にもまだ雪が残っている。落葉樹林帯に入ると、登山道に前夜に降った雪が薄っすらと積もって、足元の地形が判り難いのでペースが上がらない。急登が一息ついて赤松のベンチに到達すると、ここから本格的に残雪が現れる。638m標高点で稜線に出ると、ブナの木が目立つようになる。数年前に猛威をふるったカシノナガキクイムシの影響なのか、ブナ林の中にに混じるナラの木が立ち枯れしているのが痛々しい。

相又谷を見下ろす鞍部に出ると、視界が開けて右手に剱岳と北方稜線の山々が見えてくる。

そして、そこから尾根沿いに左へと回り込んでひと登りしたところが鍋倉山。広々とした山頂からの眺めは、この先にある大地山に負けないくらい素晴らしい。

のんびり1時間ほど鍋倉山の山頂で寛いだ後、下山する。

登りで苦労した急斜面は、下山する頃には雪も無くなり、やや滑りやすいものの順調に下山できた。


やまねこN

棲息地:富山県黒部市

分類:♂

種別:中高年登山者

特徴:単独で山にいることが多い。

[行動範囲]

富山県東部と北アルプス北部を中心に、冬は低山、春から秋にかけては高山地帯に出没する。

まれに、北アルプス南部やもうちょっと遠い山域にも出没する。ランニングや自転車でそこらへんを駆け回っていることも多い。

カウンター カウンター
Original Website was established in Nov/2/2009