奥大日岳 2,606m ~ 剱御前小屋 立山周回1日目 (富山県上市町)/ 単独


奥大日岳へ向かう稜線の道(中大日岳付近)

称名滝登山口 6:55 - 大日平山荘 8:40 - 中大日岳 10:50 - 奥大日岳 11:55 - 中大日岳 13:00 - 大日平山荘 14:25 - 登山口 15:30


称名滝登山口から奥大日岳の往復は、標準コースタイム(14時間)では称名道路の開通時間(6:00~19:00)内に往復するのは無理だが、これまでの経験から10時間ぐらいで往復できると判断し、挑戦することにした。ただし夕立の心配があるので、遅くとも15時には牛ノ首から下の樹林帯に戻れるよう、どこにいようが12時になった時点で下山するつもりだ。

 

計画より若干遅れの7時ちょっと前に登山開始。

登山口で振り返ると、称名滝のV字谷から朝日が差し込み、スポットライトのように悪城の壁を照らしていた。大日平の末端に到達して木道が始まると、左手に大日岳の稜線、そして左手には弥陀ヶ原とその向こうに薬師岳が見えてくる。今日も雲が多い空だが、青空が見えているし、天気が崩れる雲ではなさそうだ。大日岳のコルには、ほぼ計画通りのタイムで到着した。雲が多くて剱岳は雲に隠れているが、奥大日岳を目指すことにする。

中大日岳を越えると、雲が晴れて奥大日岳へ続く稜線が姿を表わした。

右に称名峡谷のV字谷と弥陀ヶ原のアルペンルートを行く高原バスのエンジン音を聞きながら、気持ちの良い稜線を歩く。七福園を過ぎ、2,450m標高点の岩場を北からトラバース気味に下って最低鞍部に降り立つと、奥大日の稜線が高くそびえて見えた。これから奥大日岳の山頂まで200mの登りが待っている。

奥大日の稜線への取り付きのガレ場は登山道が付け替えられて、長い不安定なハシゴが撤去されてしっかりとしたハシゴに取り替えられていた。

細長い池のある潅木帯を通り抜け、草付きの斜面を斜上して稜線に出るとガスの向こうに山頂が見えた。最後にクサリの岩場を左から回り込んで、11時55分、制限時間内に山頂に到着した。

時間が気になり、山頂での休憩もそこそこに下山を始める。

下山は、中大日岳の登り返しがきついだろうと覚悟していたが、それほど苦労することもなく大日小屋を見下ろす地点に到着した。これで下山時間の見通しがついて気持ちが楽になった。

大日のコルから大日平山荘まで一気に下り、山荘の自販機で500mLのペットボトルを購入。これを一気に飲み干したら最後の下りにかかる。ほとんど休憩なしに下って、ちょうど15時半に登山口に到着した。結果的に、行動時間は8時間半。予想以上に早く往復することができた。


やまねこN

棲息地:富山県黒部市

分類:♂

種別:中高年登山者

特徴:単独で山にいることが多い。

[行動範囲]

富山県東部と北アルプス北部を中心に、冬は低山、春から秋にかけては高山地帯に出没する。

まれに、北アルプス南部やもうちょっと遠い山域にも出没する。ランニングや自転車でそこらへんを駆け回っていることも多い。

カウンター カウンター
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