雄山 3,003m (富山県立山町)/同行 1名


雄山神社と夏雲


海の日連休に、九州から妹夫婦が立山登山に来ることになっているので、その下見と家内の足慣らしを兼ねて雄山まで登ることにした。

前夜の天気予報、そしていつも参考にしている高層天気図でも、山の天気ははっきりとしないので、朝の空模様を見て判断することにした。

そして当日の朝。一面の雲り空だけど雲は厚くなさそう。こういう時は室堂では晴れていることも多いので、ちょっと悩むところだが、ふと立山室堂山荘のライブカメラのことを思い出し、さっそく確認してみると室堂は青空が広がっていた。・・・というわけで計画実行と決定。

 

7時に家を出て、8時20分立山駅発のケーブルカーと8時30分美女平発の高原バスを乗り継ぎ、9時半に室堂に到着した。

美女平はガスの中だったが、弘法を過ぎれば雲の上に抜け出すだろうと予想した通り、弥陀ヶ原に差しかかる頃には霧が晴れて景色が見えてきた。まだ谷から湧き上がってくる雲が多くて、遠くの景色はさえぎられがちだったが、その雲も天狗平が近づいてくる頃には眼下に過ぎてバスの車窓に奥大日の稜線や立山三山はもちろん、剱岳も姿を見えてきた。

室堂平は、まだ7割ほど残雪に覆われていた。さっそく一ノ越に向かって歩き始めるが、登山者はまばらで夏の最盛期の頃とは別世界だ。一ノ越までの登山道に残る雪は柔らかく、ステップも切ってあるので、家内のために用意してきた軽アイゼンの出番は無かった。祓堂を過ぎる頃、再びガスが出てきて、一ノ越に着くころにはすっかり展望がなくなってしまった。一ノ越で一息いれた後、雄山に向かうガレの登山道に取り付く。

ガスが出てきたおかげで、三ノ越で雷鳥に出合った。その雷鳥は、まるで「写真を撮るならどうぞ。」とでも言いたげに岩の上でポーズをとってくれた。

雄山の山頂(といっても今日は峰本社までは行かず、社務所前の広場まで)は、そこそこの人出で賑わっていた。ガスは晴れないが、ガスの切れ間から竜王山や浄土山、室堂方面を見ることができた。

下山を始める頃、学校登山の中学生団体が登頂してきた。皆、すれ違いざまに元気に挨拶してくれるのが清々しい。でも正直なところ、登りですれ違わなくて良かった。

・・・息があがってきつい時に延々と挨拶し続けるのは大変だからね。


やまねこN

棲息地:富山県黒部市

分類:♂

種別:中高年登山者

特徴:単独で山にいることが多い。

[行動範囲]

富山県東部と北アルプス北部を中心に、冬は低山、春から秋にかけては高山地帯に出没する。

まれに、北アルプス南部やもうちょっと遠い山域にも出没する。ランニングや自転車でそこらへんを駆け回っていることも多い。

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