白鳥山 1,286.8m(新潟県糸魚川市上路)/単独


朝日岳の上に美しい環水平アークが現れた。(白鳥山山頂にて)

林道駐車地点 8:20 - 坂田峠 8:55 - 金時坂ノ頭 9:45 - 山頂 11:10~11:15 - 金時坂ノ頭 12:40 - 坂田峠 13:10 - 林道駐車地点 13:35


今年も、ゴールデンウィークに白鳥山に登ってきた。

昨年と同様、坂田峠へ向かう林道は、駐車場の2kmほど手前で残雪のため通行不可に・・・。今年もマウンテンバイクの出番となった。しかし、林道の残雪は昨年より圧倒的に多く、自転車を使えたのは峠の800mほど手前まで。そこに到達するまでも、残雪の上を自転車を押して歩く区間が何ヶ所か残っていた。結局、予定していた距離の半分しか自転車を使えず、今回は自転車のメリットをあまり生かすことができなかった。

 

坂田峠についてみると、駐車場の周辺や峠から見上げた金時坂に見える残雪は昨年よりやや少ない印象で、ちょっと意外だった。

峠から尾根沿いに金時坂の急登を登る。いつもなら金時坂ノ頭までほとんど息があがることも無く登れるのに、今年は山に登る機会が少なかったせいか、足が重い(体重が増えたせいか?)。周囲の木々が芽吹くにはまだ早く、登山道に明るい日差しが射し込んでイワカガミやキクザキイチゲが満開。その写真を撮るために足を止めるのがちょうど良い休憩の口実になる。

金時坂ノ頭に出ると、白鳥山が見えて、山頂の小屋も小さく見える。振り向けば尻高山の向こうに見えるはずの海は、今日は黄砂に霞んでいる。東は、青海黒姫山と海谷山塊、そして焼山の円錐形の頂が意外にくっきりと姿を見せている。

金時坂ノ頭から谷に沿ってシキ割に向かう。このあたりは地形が複雑で、視界が悪いときは慣れていないと迷いそうな場所だ。シキ割の水場(今は残雪の下だけど)を過ぎて山頂へ続く主稜線に取り付く。山姥平に出るまでの急斜面は、いつもの年に比べると残雪が多く、ところどころに雪割れもあって危なっかしいので、できるだけ樹林帯の際を登る。やがて傾斜が緩んで山姥平の一角に出ると、再び山頂が見えてくる。山頂の小屋はまだ小さいが、そこに向かってひたすら登ると、視線を上げるたびに小屋が大きくなるのを実感できる。

 

3時間弱で山頂に到着。林道歩きを考慮すると、まあまあのタイムか。小屋の入り口は明け放たれて、中では数名の登山者が休憩中のようだ。小屋の周りだけは雪が消えているが、小屋の南側の広場の大部分は、まだ50cmほどの残雪に覆われている。その残雪の上で昼食にする。

食事をしながらふと視線を上げると、朝日岳の上空に水平の虹が出ている。彩雲かと思ったが、さらにその上、太陽の周りに丸く暈が見えるので、どうやら環水平アークのようだ。最初は薄かった色が徐々に濃くなり、やがて消えていった。

 

雲が広がってきたので、下山を始める。金時坂ノ頭まで一気に下り、金時坂はブッシュの多い夏道沿いのルートを迂回して、右手の雪の斜面をグリセードで一気に下る。

中間部で夏道に戻ると、後は満開になったイワカガミの写真を撮りながら坂田峠まで下った。

デポした自転車を回収し、駐車地点までは自転車で下る。距離は短いが、それでも歩けば20分の距離を数分で下ることが出来た。


やまねこN

棲息地:富山県黒部市

分類:♂

種別:中高年登山者

特徴:単独で山にいることが多い。

[行動範囲]

富山県東部と北アルプス北部を中心に、冬は低山、春から秋にかけては高山地帯に出没する。

まれに、北アルプス南部やもうちょっと遠い山域にも出没する。ランニングや自転車でそこらへんを駆け回っていることも多い。

カウンター カウンター
Original Website was established in Nov/2/2009