大辻山 1,361m (富山県立山町)/単独


山頂から大日岳方面を見る。今日は大日岳も剱岳も見えない。残念!

青少年自然の家 8:30 - 長尾峠 9:45 - 大辻山 11:20~12:00 - 長尾峠 13:00 - 青少年自然の家 13:50


5週間前は雪がひどくて奥長尾山で断念した大辻山に再挑戦。先週、立山青少年の家にスノーシュー散策に来たとき、大辻山へ続く林道には残雪がたっぷりと残っていることを確認済みだったので、今回も山スキーで行動することにした。

 

天気予報は晴れと言っていたが、青少年の家に着いたときは曇り空で立山や大日岳は見えなかった。出発の準備をしていると、数台の車がやって来て10人位のグループが登山の準備を始めた。今日の大辻山はにぎやかになるかと期待したら、こちらのグループは来拝山へ登るということで輪かんじきを持って出発していった。一人で林道を歩き始めると、古い足跡に混じって一人分の新しい足跡が先行している。今日は、少なくとも一人ではないようだ。

雪は硬く締まって歩き易かったので、長尾峠には先月よりも早いペースで到着した。峠から少し下り、夏道に沿って山に入る。尾根に出てしばらく登ると奥長尾山。その先の細尾根はスキーは歩きにくいので、スキーを脱いでつぼ足で通過する。少し下って尾根が広くなったところで再びスキーを履き、尾根筋を外れて左手の広い谷の中をショートカットして1,250m標高点の先にある鞍部を目指す。

ようやく青空が広がってきて、大きなブナが点在する広い谷の中を気持ちよく高度を上げていく。鞍部からほぼ夏道に沿って斜面を登っていき、北尾根と合流したら山頂に向かって最後の急斜面が始まる。

付近の木々の枝には昨日の霧氷がまだ残っていて、4月の山とは思えない白い風景が広がっている。山頂直前の急斜面は、凍った雪面に昨日の雪が粉砂糖のように薄く乗って、スキーのエッジだけで登るのは難しい。無理をせずにスキーを外し、板をザックに固定して最後の数十メートルはツボ足で登った。

 

山頂には長靴に輪かんじきで登ってきた先行者が一人。僕と同じ黒部市から来た方だった。他に南尾根から登ってきた人もいたそうだが、その人は下山した後だった。

青空が出てきたので展望に期待していたのだが、残念ながら剱岳も大日山もまだ雲の中に隠れていて見ることができなかった。

30分ほど山頂で過ごして下山する。山頂直下の硬い急斜面は、転ばないようにキックターンで慎重に下る。北尾根分岐から先は、南斜面で適度に雪が緩んで滑りやすい。鞍部を通過して広い谷に入り、奥長尾山の登り返し地点まで気持ち良くスキーを楽しんだ。奥長尾山はツボ足で登り返し、その先、林道までもう一滑りできる。

奥長尾山から林道までの区間で3パーティーとすれ違った。皆、スノーシューや輪かんじきで、林道歩きに時間がかかったので、この辺で引き返すということだった。

 

林道に出てから長尾峠まで、距離は短いが登り返しとなるので、再びシールを着ける。峠でシールを外し、林道に沿って下るだけだが、気温が上がったせいかスキーが思ったより滑らなかった。それでも歩くより早いし楽だった。


やまねこN

棲息地:富山県黒部市

分類:♂

種別:中高年登山者

特徴:単独で山にいることが多い。

[行動範囲]

富山県東部と北アルプス北部を中心に、冬は低山、春から秋にかけては高山地帯に出没する。

まれに、北アルプス南部やもうちょっと遠い山域にも出没する。ランニングや自転車でそこらへんを駆け回っていることも多い。

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