春霞の中の剱岳と毛勝山 (大地山山頂にて)
夢創塾(登山口) 8:15 - 鍋倉山 9:45 - 山頂 12:30~13:15 - 鍋倉山 13:15 - 登山口15:45
クラブの春の定例山行は、朝日町蛭谷の大地山。
朝日町蛭谷にある登山口の夢創塾には、既に4~5台の車が停められ、後からもう一台、石川ナンバーの1BOXがやってきた。先に来ている車の主たちは、初雪山へ行っているのだろう。
登山口の杉林は少し伐採されたようで、昨年よりも開けた感じになっていた。杉林はすぐに終わって自然林に変わる。木々の芽吹きは遅く、緑が少ない分、登山道は明るい。タムシバの白い花やマンサクの黄色い花が見えるが、足元に咲いているはずのイワカガミはまだちらほらとしか見えない。
山歩きに慣れていない同行者のペースを見ながら、のんびりと一時間ほどかけて松の木のベンチに到着。今年はここに残雪があったが、その後、しばらくは、再び夏道を歩く。638mピークの手前で再び残雪が始まり、この後は山頂まで残雪がつながっていた。
鍋倉山まで登ると視界が開けて、正面に初雪山や朝日岳、白馬岳が姿を現す。右手には、負釣山の向こうに僧ヶ岳から越中駒、毛勝、猫又といった剱岳北方稜線の山並みの奥に、剱岳がどっしりと構えているのが見えてくる。急な雪面を越えて二重山稜の浅い谷間を抜けると、正面に大地山が間近に見えてくる。そして、樹林がまばらになった雪の尾根を登りきると山頂に到着。広々とした山頂の一角では、小松から来たという十人くらいのパーティがくつろいでいた。
他の登山者は、初雪山まで足を延ばしていたようで、山頂で食事をしている間に数名の登山者が初雪山方面から下山してきた。
山頂で十分に山岳展望を楽しんだ後で、下山を開始する。正面に黒部平野と富山湾を見ながら快適に下り、あっという間に鍋倉山に到着。ここで展望の稜線歩きは終了となる。ブナの疎林の中を下って638mピークで残雪が切れると快適な下りは終わる。
残りは急な夏道の下り坂で、こんなに急だったかと思うほどの急斜面を一気に下って夢創塾に下山した。