立山 新室堂乗越(撮影山行)(富山県立山町)/単独


冬を待つ立山 (室堂乗越から雄山を望む)

室堂 10:00 - 室堂乗越 11:20 ~ 12:00 浄土沢 12:30 ~ 12:50 - 室堂 13:40


一ヶ月ぶりの山歩きは、今年5回目の立山。

・・・と言っても、今回はピークを目指すのではなく、冬の訪れを前に剱岳の写真を撮るために室堂乗越を往復してきただけなので、ハイキングみたいなものだ。

 

今日から立山アルペンルートは閑散期ダイヤに切り替わり、運行開始時間が遅くなると同時に便数も少なくなる。

室堂に向かう定期便は朝一番でも9時からとなるが、前夜が飲み会だったのでありがたい。

 

飛び石連休に挟まれた金曜日だが、さすがにこの時期になると立山を訪れる登山者は少ないし、室堂平を散策する観光客も最盛期と比べるとずいぶん少ない。そして、みくりが池を周回する遊歩道を外れて浄土沢へ向かう登山道に入ると、人影が消えてシーズン中の賑やかさがうそのような静寂の世界に変わる。

いつもテントの花が咲いている雷鳥平野営場も、今日は一張りのテントもなく、誰も居ない寂寞とした空間が広がっている。一人でその真ん中にぽつんと佇んでいると、雄山から別山の稜線がいつもより高く感じられる。

 

橋が撤去された浄土沢を仮設の丸太で渡って室堂乗越に向かう。日射しを浴びた枯れ草の草原の向こうには、同じく枯草色にハイマツの緑の迷彩模様をまとった奥大日岳の稜線が続いている。

新室堂乗越で尾根に出て、天狗平と称名谷を左手に見ながらしばらく歩くとカスミ谷越しに剱岳を望む室堂乗越に着く。ここが今日の目的地で、ここから眺める剱岳から雄山へと続く稜線は雄大の一言に尽きる。

今日は、その大展望をたった一人で独占する贅沢をたっぷりと味わった後に、室堂へと引き返した。

今回は写真撮影が主な目的だったので、かなりのんびりとしたペースで歩いてきたが、たまにはこんな山歩きも悪くないな。


やまねこN

棲息地:富山県黒部市

分類:♂

種別:中高年登山者

特徴:単独で山にいることが多い。

[行動範囲]

富山県東部と北アルプス北部を中心に、冬は低山、春から秋にかけては高山地帯に出没する。

まれに、北アルプス南部やもうちょっと遠い山域にも出没する。ランニングや自転車でそこらへんを駆け回っていることも多い。

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